芸能人

 

ーー芸能人は

どういう人たちなのか

 

今、テレビや舞台などで活躍している芸能人は、星の数ほどいますよね。

多くの芸能人がテレビで活躍するために演技レッスンを重ね、その檜舞台に立とうとしています。

しかし、そんな芸能人は、程度の差こそあれど多くが多忙スケジュール。

休みが取れず、1日中働きづめです。

特に主演級に活躍する芸能人(俳優女優)ともなれば、体のあちこちが痛くなるまでずっと動きっぱなしです。

それでもプロ意識の高い方は、骨身を惜しまず、ファンの期待に添えるべく演技や舞台などの練習に取り組んでいます。

 

私たちが普段テレビで見ている芸能人はみんな楽しそうに共演し、ニコニコ笑顔を振りまいています。

しかし、撮影裏では何度もリテイク繰り返してみんなに迷惑かけてしまったり、鳴かず飛ばずの閉店状態が続いて落ち込んでしまう人など、実際は思っている以上に過酷な世界です。

 

演技が上達せず、売れっ子になるまでの期間があまりにも長い場合は、年齢を重ねるごとにブレイクから遠ざかってしまい、ますます焦りを感じていると思われます。

一般的にデビューから遅い年齢でブレイクを果たした人は

遅咲き(芸能人)

と言ったように表現され、長年のキャリアの集大成がようやく結実した喜びを実感しているでしょう。

 

特に朝ドラブギウギの主演をやり遂げた女優の趣里さんは、朝ドラオーディションに合格するまでもう1年も猶予がない切羽詰まった状況でした。

ですが最後のオーディションの年、ヒロイン年齢にギリギリ達していなかった趣里さんは長年の悲願であったオーディションの主演の座を勝ち取り、今年の3月29日、1年にわたるブギウギの主演を果たし、有終の美を飾りました。

 

このように芸能人がブレイクを果たすまでの期間は、まさに茨の道です。

そうおいそれとブレイクが叶う世界ではなく、その過程で多くの演技レッスンや舞台稽古などが必要であり、それは本当に”長く太く”続けられる人だけが勝ち取れる栄誉賞です。

 

例えば、今やお笑いのレジェンド・出川哲朗さんは、当時は売れない期間が続き、芸能界引退を考えたこともあったそう。

さらに「抱きたくないお笑い芸人ランキング」で1位に殿堂入りし、体を張ったリアクション芸や体当たり企画もことごとく失敗に終わり、辛酸を舐めてきました。

 

しかし”長く太く”のリアクション芸が功を奏したのか、多くの人からその芸風を認められ、今や押しも押されぬお笑いのレジェンドに大成したのです。

お笑いのトップランナーらが出川哲朗さんの苦労を褒め称え、出川さんは感極まって涙を流したそう。

相当な苦労が窺い知れる涙で、よほど嬉しかったんだろうなと思います。

 

ーーブレイクするには

目立った”個性”も必要になる!

 

長く太く”というのはブレイクを果たす上で絶対条件ですが、それだけでは不十分な場合もあります。

ブレイクする上で他に必要となるのが

コネクション(縁)」「キャラクター(個性)」です。

 

いくら演技やトークがうまくても、何か芸能界に通じ、際立ったキャラクター性がないと芸能界で長く活躍することは困難と言えるでしょう。

困難だと言い切れるのは、無個性な芸能人が”長く太く”活躍できない現状を実際に目の当たりにしているからです。

 

無個性というのは、いわば「個性がない=覚えにくい」ということ。

演技やトークがうまくても個性がない限りは厳しいものがあります。

 

顔を覚えにくいとかでなく、テレビで見たときに「あ、この人はこういう人だ。」と明確に認識できるアイコンがないとドラマ映画などで視聴者の興味をひきませんし、それは「視聴率の低下=オファー需要の低下」にも直結してしまいます。

 

CMの広告塔として起用されている芸能人も「この人が出てるから最後まで見よう。」と視聴者に思わせない限り、商品アイコンとしての役割を果たせずに「ただ出てるだけ。」の印象に終わってしまいます。

 

芸能人はまずキャラクターありの前提で活躍する必要があり、

例えば、

トークがうまくても面白くない(現実的な話や自分のテーマに沿うよう話題ばかり喋る)

・髪型やファッションのバリエーションが乏しい(見ててつまらない)

・無表情、ポーカーフェイス

・多彩な役ができない

 

等、これらの条件に1つでも当てはまる芸能人は、いわば「無個性芸能人」の典型例といえます。

トークがうまくても相手が理解できないテーマや下世話ばかり喋ると視聴者の面白みが半減してしまい、バラエティでは不向き扱いされてしまいます。

また、髪型やファッション傾向がいつも同じだとファンや視聴者に飽きさせてしまいます。

無表情が多いとすんと冷たい印象を与えてしまい、ファンはつきにくい。

さらに演じる役柄が限定的だと「何やってもこの人」みたいなレッテルを貼られてしまい、視聴者離れにつながってしまいます。

 

もちろん、例外もありますが、これらの条件に当てはまる芸能人はおしなべて「ブレイク一歩届かずの」段階にあると言えるでしょう。

しかし今後のキャラクター変更や路線次第で、ブレイクへの道はいくらでも開けます。

 

あくまで”キャラクターあり前提”というのは今までのブレイクした芸能人と非ブレイク芸能人を比較した場合で判断したものなので、全員が当てはまるとは思っていません。

現在、長く太く活躍されている芸能人は、そのキャラクター以上に人を惹きつけるものを持っているのかもしれません。

 

私たちが想像している以上に芸能界とは複雑な世界なのでしょうね。

すき家

ーー人件費嵩上げのため

深夜料金の導入見据え

 

私たちが日常的に利用する全国チェーン店・すき家が、今年の4月上旬から”深夜料金”を導入することを発表しました。

 

すき家では従業員に支払われる人件費の大半が店の維持費に消えており、残った人件費は雀の涙程度です。

さらに、すき家のレジ打ちや発注、精算、注文内容の確認など、ハードな業務をほぼ2人体制でこなさなくてはならない過酷な労働環境が、今回の”深夜料金導入”につながったのではないでしょうか。

 

深夜にすき家を利用する顧客から少し割高の利益を得ることで、少ない人件費の足しにしようという考えがあるのでしょう。

夜勤労働ではレジ締めや防犯意識の必要性など、昼よりさらに求められる業務やストレスが増えるため、従業員への報酬はもう少し高くてもいいのではないかと思いました。

 

これは全国展開されているすき家に一括導入されるそうで、どれだけすき家が追い詰められていたかがわかるでしょう。

 

実際、自分もすき家にはたまにお世話になっていますが、その都度余裕のなさそうな従業員の仕事ぶりを見て、すき家の業務スケジュール量の多さを実感します。。

 

ーー自営業者やコンビニでも

その手の悩みが…

 

すき家での2人体制による労働環境は、あまりに少人数すぎて対応が追いつかず、人的ミスや過労死を招きやすいと言えます。

労働争議を訴えても良いと言えるほどすき家の労働環境はあまりにも辛すぎます。

そしてこれはすき家に限った話ではありません。

 

例えば私たちが日常的に利用するコンビニエンスストア

あらゆる食べ物や役に立ちそうな雑貨が小売りされている、いわば「庶民の味方」装置。

多くの客が出入りするため、必然的に業務の量も増大します。

従業員は基本的にワンオペでこなすことが多く、すき家と同じように自分に対して支払われる給与は半分が差し引かれてオーナー(店主)にピンハネされ、残った少ない人権費を従業員1人1人に割り振る…といった給与形態をとっているため、業務の多さと給与の高さが全く比例していないんですね。

 

また、コンビニでは廃棄や食品ロスによる人件費も無視できない問題です。

メーカー(製造元)から商品を卸して在庫に移し、必要な分だけ揃えたいけどその日のうちに売り切れず、陳列棚に残ってしまった商品は全て処分されます。

いわゆる”在庫割れ”が発生し、収支が釣り合わなくなる。

その分、余計な損失が膨らむ。

そのため、在庫は適正な量を確保し、納めておく必要があるのです。

在庫に残った商品はいわば赤字そのもの。

そのため、消費期限の短い商品ほど在庫の数を減らし、逆に長持ちしやすい商品ほど多く仕入れる…といった対策をすれば、無駄な廃棄ロスも減らすことができるでしょう。

 

商品が長持ちしやすければ店頭に置いておける期間も長くなるため、在庫管理がグンと楽になります。

その期間中に売り切れれば赤字を出すこともありません。

在庫に商品を仕入れるときはちゃんと計画性を持って。

 

ここまですき家とコンビニなど大手チェーン店について書きましたが、あとは自分で収入への活路を開く「自営業者」も人件費をめぐる問題とは切っても切り離せない関係にあるでしょう。

 

自分の友だちが個人の弁当屋を営んでいますが、やはりコロナ禍の打撃もあってか依然として厳しい状況にあります。

コロナで客足がパッタリと減ってしまい、従業員への人件費や店の維持費、メンテナンス費だけが余計に膨らんでしまう。

設備投資にかけるお金もなく、店の内外装は汚れや不便さが目立つ。

そのため、顧客満足度やリピート率が低下し、店の収益が落ちてしまう。

これでは本末転倒です。

なら不要な従業員のクビを切り、少数体制で仕事をこなしたほうが経営の安定化、および収益化に結びつきます。

人件費もその分、抑えられる。

 

もし多くの従業員を雇って今ひとつの成果を出せていないようなら、思い切って「従業員を減らす」施策に打って出るのもまた1つの方法でしょう。

これはすき家と同じような少数体制での労働になってしまうのですが、業務が埋まりすぎて暇を持て余したような従業員が目立つようならむしろ減らしたほうが効率的です。

いわゆる従業員が多すぎて”自分が得意分野とするカテゴリーを活かしきれていない”状況は、会社でいう「業務の属人化(ブラックボックス化)」と同じような杜撰な環境といえます。

そんな従業員1人1人に同じ分の人件費を払ってしまうと一生懸命頑張った人も同じ報酬しかもらえず、フェアな配当とはいえません。

 

この場合は思い切って従業員の頭数を減らしていくほうが最優先でしょう。

 

ただすき家の場合は全くの逆で、むしろ足りない人手不足を補わなければならない状態です。

深夜料金の分を人件費に上乗せする”…というのはあくまで付け焼き刃の対策でしかなく、従業員の欠員補充や労働環境の見直しなど根本的な部分を改善していく必要があると自分は思っています。

従業員が増えればその分人件費は増えますが、多人数体制なため、作業パフォーマンスや回転率が一気に上がり、店自体の収益アップも期待できるんではないかと。。

 

そのように期待してしまってますね。

最高の人生の見つけ方(2019年)

 

ーー人生リスト

死ぬ前にやりたいこと

 

本作は2007年のアメリカ映画「最高の人生の見つけ方(原題 The Bucket List)」をリメイクした作品です。

リメイク版では北原幸枝(演者・吉永小百合)と剛田マ子(演者・天海祐希)の女性2人が、「死ぬ前にやりたいこと」のリスト帳を作成し、1つ1つ達成するごとにチェックハート欄を塗りつぶして後悔のない人生を送る、そんな物語が展開されます。

 

作風はコメディとシリアスのダブル展開。

途中、幸枝とマ子が海外旅行をしたり、思い切った企画に挑戦したり、ももクロのライブに参加してステージで踊ったりと、比較的コメディ要素が強いです。

ただ医師にがん宣告をされた幸枝は、家族に事実を打ち明けられず、自分の体に無理を強いるばかりでますます病状を悪化させてしまうなど、病気と奮闘する幸枝の姿も描かれています。

 

つまり「死ぬ前にやりたいこと」というのは、”3年”という短い余命が確定した幸枝による人生の目標だったんですね。

ひきこもりの息子と家事に無頓着な旦那、それらの世話を全て負担させられる娘など、家族関係も悪い。

そうした中で生まれたのが「死ぬ前にやりたいこと」を箇条書きしたリスト帳でした。

 

ではあらすじです。

 

ーー余命宣告された幸枝

生きる目的を失う

 

娘と息子、旦那を家族に持つ北原幸枝(演者・吉永小百合)は、医師にステージ4まで進んだガンの末期を伝えられ、病棟生活を過ごすことに。

 

娘の北原美春(演者・満島ひかり)は幸枝のお見舞いに来ますが、幸枝に息子と旦那の世話を全て押し付けられ、怒って病院を出て行ってしまいます。

 

一方、航空会社の社長業を営む剛田マ子(演者・天海祐希)は、ロケット打ち上げの研究に没頭しており、秘書である高田学(演者・ムロツヨシ)も研究の手助けを行っていました。

 

ある日、幸枝が入院している病院に社長のマ子がやってきました。

その途中、マ子の愛人である三木輝男(演者・賀来賢人)がマ子のお見舞いに来ました。

マ子は自分と同じ病院に入院している幸枝を気にかけ、2人は次第に心惹かれ合うようになります。

 

💡実は天海祐希さん演じる剛田マ子も幸枝と同じような病気を抱えており、余命いくばくもない身体でした。

表向きは強い女性を演じていますが、最後の幸枝への手紙で明らかになる「本当は(死ぬのが)怖くて泣き出したかった」というメッセージが心に響きますね。。

 

 

マ子と幸枝は外のベンチでお互いのことを語り合い、仲を深めていきました。

その際、そばにいた1人の女の子がタバコを吸おうとしており、それを止めようとした幸枝でしたが、その女の子も何やら訳ありな事情を抱えており、立ち去ろうとしたときにその場で倒れ込んでしまいました。

 

すぐに救急搬送されましたが、女の子の弟が「死んじゃったよ。」と幸枝に言ってきたため、幸枝は途方に暮れることに。

また、亡くなった女の子のベッドには「死ぬ前にやりたいこと」と題されたリスト帳が残されており、幸枝はこれをみて少女の叶えたかった夢を自分が叶えることで女の子の夢を引きつごうと決心しました。

 

一方、マ子が運営する航空会社では次期社長推薦候補である三木輝男が会社を乗っ取ろうと画策しており、マ子を強制的に解雇しようとしていました。

また、マ子が末期の病気におかされていることも役員全員に告白。

その結果、多くの人の賛同が集まりましたが、マ子がそれを必死に止めて「私がそう簡単に死ぬと思ってんの??」と会社運営を担う自分の力強さとポテンシャルの底堅さをアピール。

なんとかその場を収めました。

ここでマ子は愛人である三木輝男に不信感を抱くことに。

 

幸枝はリスト帳の目標を達成するため、マ子を一緒に誘います。

2人は早速海外に飛び、そこでの体験を経てリスト帳を次々に埋めていきます。

飛行機から地上に向かってスカイダイビングしたり、ももクロのライブに参加してステージで踊ったり、スフィンクスの像を眺めたり…。

 

多くの未知の体験を通して育まれていった2人の友情。

年齢も地位も異なる2人が唯一共通していたもの…

それは「死ぬ前にやりたいこと」を達成する…ということでした。

途中、意見のすれ違いから喧嘩に発展することもありましたが、2人はついにリスト帳末に書かれていた「ウエディングドレスを着ること」に挑戦。

 

ただマ子は反対したため、幸枝だけが着ることに。

そしてエキストラを大勢雇いムードを出した結婚式場でマ子の秘書である高田が神父を務め、ここで幸枝が入場。

会場が盛り上がる中、幸枝の新郎として旦那である北原孝道(演者・前川清)が現れ、事態は一変。

 

これまで料理や洗濯など家庭の作業を放り出し、妻である幸枝に負担ばかりかけていた自分の不甲斐なさを痛感した孝道は、これからは家事も育児もこなす立派な父親になると力強く宣言。

幸枝は嬉し涙を流し、会場は拍手と歓声の嵐に包まれました。

 

その後、幸枝の旦那が料理を作り、家族の溝も埋められたかと思いきや、ここで娘の美春が体内に赤ちゃんを宿していることが判明し、陣痛にあえいでしまいます。

幸枝は焦りますが、この際に2階に引きこもっていた息子の北原一慶(演者・駒木根隆介)に必死に呼びかけ、娘の面倒を見てほしいと懇願しました。

ひきこもりの息子はなかなか幸枝の返事に応じてくれませんでしたが、ついに心を開き、美春の面倒を見ることを受け入れました。

 

一慶(いっき)。。大好き…!

幸枝の息子に対する最大限の愛情表現。

ついに家族の間で生じていたすれ違いやわだかまりが解け、幸枝も安心して3年間の余命生活を全うし、この世を去りました。

 

実は幸枝が亡くなる前、これまで交流を共にしてきたマ子が幸枝に対し遺言書と手紙を残していました。

億単位に相当する遺産を幸枝に相続し、息子・孫の代にまで引き継いでほしい…という願いが込められていました。

 

私にとっての家族は会社。

「幸枝にとっての家族は息子や娘、旦那の3人。

 

それで自分の幸せを後世まで引き継ぐことができれば、自分の生きた人生にも意味があったと言えましょう。

 

マ子の手紙の最後の一文に

あなたと会えて本当によかった。」と綴られており、感極まった幸枝とマ子の秘書高田は涙を流してしまいます。

 

その後、幸枝も後を追うように亡くなり、2人が最後叶えたかった夢「宇宙旅行をすること」を実現するため、高田はロケット打ち上げについに成功し、2人の夢の分まで生きると力強くアピール。

 

高田は幸枝とマ子の名前が書かれた模型ロケットを手に振りかざし、天国にいる2人に向かって夢を実現したことを伝え、物語は静かに終了します。

 

ーー最高の人生の見つけ方

夢は一生物

 

あらすじではかなり端折っている部分もあるので話の前後がわかりにくいかもしれません。

本文では書けなかった重要な部分をピックアップしていきますね。

 

・マ子の愛人である三木輝男はマ子の会社を乗っ取るために違法な投機に手を染めて30億円相当の赤字損失を出しており、マ子は今までの情けを捨てて刑事告訴&(三木の)解任決議を表明した。

 

・マ子の母親は幼少期に亡くなっており、父親は蒸発したため、マ子は誰からも愛されない孤独の人生を送ってきた。学校ではいじめに遭い、鉄棒で逆上がりの練習を無理やりさせられ、苦渋を舐めてきたマ子。大人になって幸枝と出会い、その積年の恨みを晴らすかのごとく鉄棒で逆上がりを決行。見事成功し、病院で療養中だった父親がそれを褒めて関係が修復し、マ子は嬉しさのあまり泣いてしまった。

 

・マ子が主婦業をやる幸枝に対し「呑気な人生」と言ったため、幸枝は「私の人生を馬鹿にしないでください‼︎」と反論して少しばかりの喧嘩に発展。その際、無理をしたのか幸枝はホテルで倒れ込んでしまい、病院に緊急搬送。そこで初めて旦那である北原孝道ががんに蝕まれた妻の病気に気づく。そして妻に負担ばかりかけていた自分の不甲斐なさを恥じ、これからは真人間になることを結婚式でアピールした。

 

・最初にタバコを吸っていた女の子は実は生きており、最後のシーンで幸枝と出会い、家族との関係もよくなり、不登校も改善できたと伝えた。

 

など…。

 

人生で何1つ成し遂げられなかった人や、志半ばで病気にかかり亡くなってしまった人は、「自分の人生、なんだったんだろう」と悲観的になってしまうのも無理はありません。

でも自分が叶えたかった夢は次の代、もう次の代にまで引き継ぐことができるのです。

それを最後に実現したのがムロツヨシが演じる高田学でした。

亡くなる前に遺言書を作成したり、自分が「死ぬ前にやりたいこと」をリスト帳にまとめておく。

そうすることで自分の夢は息子や孫の代まで連鎖し、後悔のない人生だったと思えるはずです。

 

もしいつ自分が死ぬか怖いのであれば、自分の叶えたい夢や願望などは自分が死ぬ前に必ずリスト帳かノートにメモしておきましょう。

もしかしたらそれを見た人が自分の代わりにあなたの””を果たしてくれるかもしれません。

日記(金曜日 2024年3月29日)

 

ーー1日の感想や出来事を

つらつらと語る

 

今日は母親と一緒に鎌倉市の仕立屋に行き、別居中の父親と合流。

そこでメニュー欄を見るとなんとも豪華なラインナップが食欲をそそる。

 

特に目についたのが

 

① 鎌倉海鮮丼と釜揚げ・生しらすの合盛り丼

釜揚げしらすと生海苔のピザ

③ 天ぷら定食

 

の3つでした。

 

どれか1つに絞るのも惜しいくらいの豪華さ。

今回は②と③を注文し、ピザは家族全員で分け合って食べ、天ぷら定食をメインに据えました。

 

そして天ぷら定食が完成され、早速天ぷらの衣をカリッと味わうように食べる我氏。

案の定、美味しかった。

 

ただ天ぷらをお汁で食べるという習慣がなかったため、お店の人に塩を追加で注文しました。

 

塩を少量まぶした天ぷらは絶品!

さらにしらすのピザを口に含むとまるで頬が落ちそうな感覚になりました。

 

ピザーラではいつもテリヤキチキンを頼んでいるのですが、しらすのピザはピザーラのメニューにはないのでここでしか味わえない貴重な甘みとコクがありました。

 

そして食べ終わった後、会計を済ませ、しばらく鎌倉市付近を散歩しました。

 

そこでどこへ行くか悩んだ末に候補に挙がったのが、鎌倉市南部の相模湾に面した広大な海と浜辺の地・由比ヶ浜でした。

 

その店から少し歩くのですが、今日は暑すぎも寒すぎもしないちょうど良い気候だったので風が気持ちよかったですね。

 

由比ヶ浜に広がる海は絶景の一言。

夕方時間に見るとさらに感動が増しそうですね。

トンビが低空飛行しており、みなとみらいやマリンタワーなどの港湾と違ってリアルな海の景色を見られました。

 

砂浜がとても柔らかく、もはやクッション材みたいでした。

ズシンズシンと歩く自分の足の重みを一瞬で吸収してくれるような、心地よい足取りでした。

 

海の果てではサーフィンをしている人の姿もあり、観光地としてはこれ以上ない魅力が詰まっている場所です。

 

その後、由比ヶ浜での海を見終えると帰りは軒並みの街を観光しながらゆっくりと鎌倉駅に進み、電車で家に帰りました。

 

今日は実は寝不足だったため、終始瞼が重い状態で散歩していたのですが、ギラついた海の輝きを見ると一瞬で目が覚め、感動しました。

 

海はなんて広いんだろう。

なんて自然豊かな場所なんだろう。

 

トンビが弁当やお土産品をパクついて奪ってしまう光景さえ、愛おしく感じてしまいます。

海の無限の広がりが、澱んだ心を綺麗にしてくれる。

 

失恋で落ち込んでいる人、何もかも嫌になって投げ出したい人、家族と関係がうまくいってない人。

1度海に訪れて心を癒してみませんか。

 

海の景色は冗談抜きで癒しの療法になりますよ!

ある男

 

ーーある男の正体

自分像に揺れる”ある男”の生涯

 

ある男は2022年に全国スクリーンで公開された映画です。

主演は妻夫木聡さん。

原作・平野啓一郎氏の小説をリメイクしたものとなっています。

 

在日外国人に対するヘイトスピーチや死刑囚家族への批判など、社会問題を投げかけ、人間としてのあり方を見つめ直す…

そんな物語となっています。

 

少し展開が急であったり、話が飛んでしまうシーンが多いので初めて見る人は終始「???」かもしれません。

自分も解説版のサイトを見るまではストーリーを把握しきれず、モヤっとしていました。

 

そのモヤがようやく解消でき、スッと腑に落ちました。

ある男”の正体や、戸籍のロンダリング行為、誰に責任があるかなど、様々な考察がめぐるサスペンス物語です。

考察好きの方にはおすすめの一作かもしれません。

 

ではあらすじを解説していきます。

 

ーーあらすじ

”ある男”の登場

 

雨の日、雑貨店を営む1人の女性店員、谷口里枝(演者・安藤サクラ)は、店で偶然出会った常連客の谷口大祐(演者・窪田正孝)と恋に落ちました。

 

里枝と大祐は一緒にレストランに行き、里枝は過去に自分の身に降りかかった悲劇を大祐に告白。

悲劇というのは、元夫と折り合いが合わずに1人の次男をガンで亡くしたこと。

延命治療が間に合わずに元夫と息子の治療をめぐって口論に発展し、別れたことでした。

 

ここではまだ明かされませんが、大祐も心に深い傷を負っており、里枝の話に同情してしまいました。

そして2人の想いが通じ合い、ゴールイン成立。

谷口家が誕生しました。

 

2人はささやかな幸せに満足し、しばらくすると息子の悠人(演者・坂元愛登)を儲け、その後は悠人の妹にあたる花(演者・小野井奈々)も授かりました。

食卓を囲み、家族揃ってご飯を食べたり、お出かけに行ったり…

 

谷口家は幸せの渦中にいました。

 

ところが大祐が仕事場で木を伐採していた最中に不慮の事故死を遂げてしまい、その後大祐の法要が行われました。

 

大祐と1年以上疎遠になっていた弟の谷口恭一(演者・眞島秀和)も大祐の一周忌に参列し、黙祷しました。

しかし里枝が恭一を仏壇の前に連れていくと恭一は「これ、大祐じゃない。」と衝撃の発言をしました。

 

里枝は何回も「いや、大祐ですよ。」と言いましたが、恭一は「いや、大祐じゃない。」の一点張り。

事態が飲み込めない里枝は死んだ大祐の正体を探るため、顧問弁護士を立てることにしました。

 

💡ここは衝撃の展開でしたね。

一緒に暮らしていたはずの大祐が全くの別人であった。

これは自分の身分や出自に後ろ暗いことがあり、全く別人を装って家族と一緒に暮らしていたのか。。

それとも単なる恭一の見間違いなのか。。

想像は膨らむばかりですね。

 

ーー城戸の執念の調査

Xの正体を突き止める!

 

里枝が契約した顧問弁護士は妻子持ちの城戸章良(演者・妻夫木聡)であり、正義感の強い頼れる人物でした。

その後城戸は死んだ大祐を”X”と呼び、真相解明のため調査を尽くします。

 

すると1回目の調査で分かったのが小見浦憲男(演者・柄本明)という人物がブローカーの役割を担い、ある人物と戸籍交換をしていたという事実でした。

小見浦は現在刑務所に収容されており、服役中でした。

 

城戸は小見浦との面会が叶い、アクリル板越しに小見浦と会話しました。

しかし結局小見浦はシラを切るばかりでまともな証言は得られませんでした。

 

その後もしばらく調査を続ける城戸でしたが、次第に妻子との時間が取れずに妻(演者・真木よう子)と関係が悪くなってしまいます。

さらに他人事なのに自分ごととして捉えてしまう城戸の強い正義感が仇となり、息子や妻にまで強く当たってしまうこともありました。

 

そして城戸の執念の調査の末に谷口大祐という人物の素性を掴むことに成功。

大祐はもともと死刑囚の父親を持つ1人息子であり、どこへ行っても死刑囚の息子というレッテルが貼られてしまい辛酸を舐めてきました。

 

そして自分の顔が憎く、「自分の顔を殴るため」にボクシングを始め、その後練習を重ねてリングに立つなど一流のプロボクサーになりかけてもいました。

しかし師匠に自分がボクシングを志した本当の理由を告げるとそのままボクシング場を去り、今までの辛さが積み重なったのか、そのまま倒れ込んでしまいました。

 

大祐がいろんな人と戸籍を交換したのは「死刑囚の息子」というレッテルから避けたいため。

そして最初出会った里枝に一目惚れし、大祐と偽名を使って家族を作り、息子や妹までも儲けたのです。

 

💡やはり大祐は自分の過去に後ろめたさがあったのでしょうね。

死刑囚の息子と知れば里枝も心を開かなかったかもしれない。。

そんな不安と葛藤、自我とアイデンティティに揺れる大祐の生き様がリアリティに描かれており、鳥肌必至です。

ちなみにそんな汚名を被せられながら里枝と結婚してささやかな幸せを勝ち取った大祐の生き方に城戸は感化されていく。。という描写も必見。

 

そして大祐が死刑囚の息子と知った里枝と悠人は驚きを隠せないものの、それでも父親として愛し合っていた里枝と、それに関係なく父親が大好きだった悠人は「お父さん大好き。」と言いました。

過去を捨てきれずに悩む”自分像”のあり方について一石を投じた、良きヒューマンサスペンス映画ですね。

 

ちなみに本物の谷口大祐(演者・仲野太賀)はその後の身元調査で居場所がわかり、元恋人の後藤美涼(演者・清野菜名)とLINEを通じて出会うシーンが少しだけ描かれています。

 

最後、城戸はバーのカウンターで同僚と飲み、会計を済ませる際に名刺を交換しました。

同僚が自分の名前を言い、城戸も自分の名前を言おうとしますが、ここでスクリーンが暗転。

城戸が最後何と言ったかは全て視聴者の想像に委ねられました。

 

終了。

 

ーーあやふやな自分像に揺れる大祐(X)に

城戸が自分を重ねるシーン

 

城戸はここまで見てきた通り、里枝に依頼されて問題の真相に迫るため、手を変え品を変えて全力で調査をしますが、途中、自分を鏡やアクリル越しに見つめるシーンがあったり、他人事なのに頭を抱えてしまう城戸の姿が描かれており、この細かな描写に気づいた人は着眼点が鋭いと言えましょう。

 

城戸は妻と折り合いが悪く、関係もすっかり冷め切っていました。

息子にも辛く当たってしまうことがあり、大祐は不幸な過去を持ちながらも自分で幸せを掴み取ったのに対し、自分はいつまで経っても弁護士の仕事にかまけてばかり。

この対照的な生き方の違いに最初は気づけず、頭を悩ませていました。

 

それに気づかせたくれたのが紛れもない大祐自身の生き方でした。

つまり”ある男”というのは、端的に言ってしまえば「自分」のことなんです。

解釈はいかように取れるけど、自分自身の生き方について真剣に考える、そんな城戸の姿が作中を通して描かれていました。

 

そして最後のバーで城戸がルネ・マグリットの作品「複製禁止」を見つめるシーンがあり、まさしく複製禁止=自分を映してはいけない。。という、この作品にマッチした表現となっています。

 

その複製禁止という殻を”他人との戸籍交換”という形で打ち破ったのが谷口大祐だったのです。

だからこそ今の幸せを掴み取れた。

それにようやく気づいた城戸は家族との時間を増やすことで妻との関係も修復し、息子と一緒に笑顔で語らうことができた。

 

1番葛藤していたのはXの調査をしていた城戸自身だったんですね。

そういう細かな点も含め、深く考えさせられる映画だな〜と思いました。

ビリギャル

 

ーー成績最下位だったビリギャルが

トップの成績を叩き出すまでの痛快な下剋上物語!

 

昨日夜、PM22時から何もやることがなかったのでNetflixを漁り、ふと目についたのが「ビリギャル」という映画でした。

2015年に有村架純さんが主演を務めた映画で、成績ビリの子が慶應義塾大学へと目指すまでのサクセスストーリーが描かれています。

 

私は最初この映画のタイトルとサムネを見たとき、

高学歴を美化するような映画なんだろうな〜。」と

先入観を持っていました。

 

いかにもビリだったギャルがトップクラスの進学校へと破竹の勢いで合格、

君もやればできる!」という都合の良いモチベーション底上げの言葉をそのまま体現したような映画だと。

そう思っていました。

 

でも蓋を開けてみれば自分が目指すべきものは何か、親に縛られている自分が嫌で物事を投げ出したい、自分の好きなことがしたい、といった自分なりの方向性を不安と葛藤の中模索するという映画でした。

つまり方向性を見失えばモチベーションは保てないと。

これをやりたいから努力する!」といった原動力がないと自分が本当にしたいことやアイデンティティに揺れるだけで、成果は何1つ生み出せない。

 

そういう目的に向かって遮二無二努力する有村架純さんの姿が作中を通して描かれています。

途中、その不安と葛藤の果てに受験勉強を投げ出してしまう有村架純さんの姿、家族と不和亀裂が生じてしまうシーンもありますが、最終的には「丸くおさまる」のがこの作品の良さでした。

 

ではあらすじを紹介いたします。

 

ーーあらすじ

受験を志望するまでの動機

 

小学校ではいじめに遭い、どこへ転校しても周囲に馴染めず1人ぼっちだった工藤さやか(演者・有村架純)。

最終的に落ち着いたのが中高一貫校の学校でした。

 

さやかは学校内でも問題児の1人であり、友達と群れてはカラオケやスナックに行く毎日を送っていました。

髪も金髪に染め、濃いギャルメイクを施した上で学校の授業に参加し、担当教師(演者・安田顕)を困らせていました。

 

ある日、教師である西村隆は、さやかが学校にたばこを持参していることを知り、無期限停学処分を下します。

 

さやかは気にも留めず、自分の家で怠惰な毎日を送る始末。

学習の遅れを心配した母親・工藤明はさやかを私塾に通わせることにし、この塾でさやかの運命を大きく変えることになる塾講師と出会います。

 

その講師の名前は坪田義孝(演者・伊藤淳史)。

坪田はさやかの可能性を信じ、勉強の道へと導き出します。

最初に軽くテストを行ったところ、全問不正解。

しかし、

解答欄を全部埋めている

(さやかの)奇天烈な発想やアイデア

に無限大の可能性を見出し、なんと「慶應義塾大学に合格する」という思い切った目標を打ち立てました。

 

💡奇天烈な発想というのは”strong”という英単語の綴りを

storyが長い(=long)」というふうに解釈したり、

聖徳太子のふりがなを「せいとくたこ」と読んでしまったり…

普通の人には考えが及ばないところにまで発想が回ってしまうことを指しました。

 

さやかは家に帰り、母親がそれを知ると「え?どこの慶應」と驚きました。

 

友達と遊ぶときも勉強にのめり込み、定期的に塾に通い詰めました。

 

ーー目的を見失わずに

突き抜けることの大切さ

 

ある日、さやかと同じく入塾してきた1人の男・森玲司(演者・野村周平)が坪田の言葉に感化されて、志望校に合格することを決意しました。

森は最初入塾を拒否していましたが母親(演者・峯村リエ)の押しの強さに負けてしまい、渋々坪田と面会する形に。

 

森は父親に”ある復讐”を果たすため、受験勉強に燃え上がりました。

 

さやかと森はお互いに勉強に励み、地道に成績を上げていきました。

 

ある日、さやかの弟である工藤龍太(演者・大内田悠平)が父親(演者・田中哲司)の意を汲んで野球チームに所属し、メジャーリーガーを志すことになりました。

一方、父親は頭の悪いさやかのことは小遣い1つも与えずに息子ばかりを贔屓していました。

 

さやかは停学処分が取り消され、再び学校へと復帰しますが、相変わらず授業は居眠りして怠けてばかり。

しかし教師の西村に「お前みたいなクズが慶應に行けるわけないだろ」と罵倒されたため、さやかは奮い立ち、ますます受験勉強に火がつきます。

 

塾にも通い、成績がグンと伸びていく中、授業中での態度を見かねた教師の西村がついに坪田の塾へと抗議します。

 

西村は坪田に対し、

成績の伸びない子はいつまで経っても伸びない。

むしろ悪影響を与えるだけだ。」と一蹴しますが、

坪田はさやかの可能性を信じているため、話し合いは難航。

 

折れた西村はその場で立ち去り、それを聞いていたさやかと森は2人で絶対に合格することを誓い合いました。

 

さやかの母親は娘の努力を応援し、入学費工面のため夜を徹しての仕事に取り掛かり、自炊はさやかの妹・工藤まゆみ(演者・奥田こころ)に担当させました。

それを聞いていたさやかは自分の努力のために家計を圧迫させていることに気づき、プレッシャーに押しつぶされそうになります。

 

ある日、塾で勉強をしていたさやかは難問ばかりにぶつかり、途中で放り出してしまいました。

 

坪田はそんなさやかに対し、1つの卵を取り出して「卵は地面に立たせられるかどうか」をさやかに問いました。

さやかはNOと答えましたが、実は微調整次第で卵は地面と密着し、立たせることが可能でした。

それを目の前で実現した坪田は「卵は立たせることができない」という先入観に支配され、最初から無理と決めつけた。

でも可能性はいくらでもある。

卵を立たせることができるように、受験合格の可能性も努力次第で広げることができるとさやかに説いたのです。

 

さやかは再び勉強に取り掛かり、さらに遊びや娯楽などの誘惑を断つため、髪をバッサリと切り落としました。

 

そしてついに模擬試験が開始され、さやかの腕の見せ所が試されました。

…しかし判定はどの科目も最低クラスの「E」判定。

合格可能性は極めて低いという現実を叩きつけられてしまったのです。

さらに小論文、日本史の応用など難しい問題にぶつかり、またもや嫌になってしまうさやか。

 

ついに坪田に対し、「私もういいです。」と吐き捨て、自暴自棄になってしまいます。

坪田はなんとか説得しようとしますがさやかが気持ちを入れ替えることはなく、坪田はさやかに対し少し突き放したような言い方をしてしまいました。

さやかは塾を飛び出し、母親が働く工場の入り口付近で

ごめん…。。。」と言って泣きついてしまいます。

 

母親は一切咎めることはなく家でさやかを抱きしめ、さやかの頑張る姿や楽しそうな顔を見ているだけで幸せだということを打ち明け、2人は涙に暮れます。

 

その日の夜、父親が息子の龍太に暴力を振るっていました。

理由は龍太が野球を放り出したことによるもの。

龍太は本当は野球が好きでなく、父親を喜ばせるために仕方なくやっていました。

しかしプレッシャーの限界が来てしまい、野球の練習が嫌になってしまったのです。

 

そんな暴力を振るう父親を母親は全力でとめ、父親の勝手なやり方に涙の訴えを叫びました。

その場は一旦沈静化しましたが、父親とは疎遠になってしまいました。

 

💡このシーンは1番うるっと来ました。

父親の言い分も理解できなくはないけど、その我慢やプレッシャーに耐えながら野球を続けるのは精神的に辛かったのでしょうね。

さやかのほうとはまた違ったベクトルの辛さです。

さやかは「受験に合格するため」という明確な目的があったのに対し、弟の龍太は目的そのものを見失っていました。

これが「父親への反抗行為」という形で裏目に出てしまった…。

 

こういう対比的な描写も奥深いですね。

 

さやかはもう1度坪田の塾に行き、受験勉強の辛さに負けまいと力強く宣言し、坪田は嬉しさのあまり涙を流しました。

その努力が功を奏し、E判定だった合格可能性は50%のC判定へと上昇。

受験の合格も見え始めてきました。

 

ある日の夜、塾から帰ってきたさやかが家に着くと父親が庭で野球グローブやユニフォームなど野球に関係する道具を焼いて炭にしていました。

息子の龍太の気持ちを理解し、すべての未練を断ち切ったのです。

 

さやかはそんな折に受験の合格可能性が50%に上がったことを家族に知らせ、母親と妹は驚きました。

 

ーー受験の合格通

結果は…

 

運命の日…。

ついに滑り止め学校の受験当日がやってきました。

その日は雪が降っていたので父親がバスを借りてさやかを受験会場まで連れていきました。

さやか。。頑張れよ‼︎」とエールを送り、今までの厳格な父親のイメージとは打って変わって娘の背中を全力で押してあげました。

 

試験が開始され、無事合格。

まずは滑り止めは一段落です。

残るは慶應のみ。

 

”プレッシャーに打ち勝つための方法…

逆説的にはなるが、プレッシャーを感じるということは、「合格する自信がある」ということ。”

 

さやかは坪田のこの言葉を重く受け止め、ついに慶應の本試験へと臨みます。

しかし試験途中で運悪く腹を下してしまい、思うように成果が振るわず落ち込んでしまいます。

案の定、合格の通知発表では「不合格」の判定が下されてしまいました。

 

しかも残る試験科目はさやかが1番苦手とする小論文のウエイトが半分を占めています。

坪田はそんなさやかに対し、ある1通の手紙を書きました。

 

さやかは最後の受験科目に臨み、小論文では坪田の

小論文はただ自分の意見を書くだけじゃダメだ。反論もしないと。

という言葉を思い出し、そのままなぞるように文字を書き連ねました。

 

そして運命の通知発表…。

 

 

さやかがゆっくりと目を開けPCの画面を見ると「合格」の文字が書かれており、今までの不安やプレッシャーから一気に解放されて喜びました。

母親と妹も喜びに包まれ、さやかの努力を精一杯労わりました。

 

その後は家族で集合写真を撮り、父親はさやかをおぶって慶應義塾大学の入学式へと見送りました。

さやかは電車で上京する際、窓越しから坪田の姿が見えました。

 

坪田が手を振るとさやかも笑顔で手を振り、先生と最後のお別れをしました。

 

坪田がさやかに書いた1通の手紙。

君は僕が人生を変えてくれたと言ったけど、君の頑張る姿こそが、いろんな人の人生を変えたんだと思う。

 

意志のあるところに、道は開ける

 

ーー現代に通ずる

良きヒューマン映画

 

自分で可能性の道を閉ざしてしまい、遊び呆けてしまう毎日。

でも可能性は努力次第でいくらでも広げることができる。

意志のあるところに、道は開ける”。

これは多くの人が忘れてしまっている人生教訓です。

 

努力はただすればいいものではなく、何か目的があって初めて成り立つものです。

現にさやかは「慶應に合格する」という明確な目的があって、遮二無二頑張り続けることができたのです。

弟の龍太はそれを見失っていたため、惰性で野球をしていた。

それがプレッシャーの限界にあたってしまい、途中で嫌になってしまった。

 

人生において何事も目的なしでモチベの導火線がつくことはありません。

モチベを保つには「〜を成し遂げたい」という、明確な目的が必要なのです。

目的を見失えばモチベがそこで消えてしまう。

自分の好きなことを突き詰め、それに向かって努力していく。

 

そんな現代に通ずる教訓話やモットーが散りばめられており、見応えのある良き映画でした。

 

※余談ですが、有村架純さんがとにかく可愛いので目の保養にもなります!

ファンならぜひ1度は見ておいて損はない作品です!

日記(火曜日 2024年3月26日)

ーー2024年3月26日火曜日

日記

 

昨日、髪が伸びてきたのでQBハウスに行き、散髪してもらいました。

担当理容師さんは女性の方。

 

前髪は眉毛にかかるくらいに

横は耳にかかるくらいに

刈り上げもみあげはなしで

 

とオーダー内容を伝え、早速切ってもらいました。

 

しかし驚いたのがQBハウスのカット代が「1350円」に値上がりしていること!

料金改定前は確か普通に「1000円」だったはずです。

SuicaやPayPayも使えないために1000円札と小銭100円、50円をそれぞれ用意して券売機に投入。

無事、決済できたものの、下調べがなかったら危うく1000円しか持ってこなかったかもしれない…。

 

カットが終了し、その後は最寄りのチェーン店・すき家でテイクアウト。

ネギ玉カルビ牛丼と3種のチーズ牛丼を注文し、早速レジスターにその内容を伝える。

 

待ち時間はおよそ5分程度。

2人体制で業務をこなしていたため、余裕がなさそうだった。

そのハードな環境ゆえか、家に持ち帰ったネギ玉カルビ牛丼に肝心の””が添えられていなかった。

おそらく忘れてしまったんでしょう。

 

でも決してクレームはつけません。

あんな目が回るほど忙しい中で「1つ1つの注文を完璧にこなす」ほうが難しいですから。

 

そして翌日を迎え、今日(もう夜ですが)に至りました。

 

短髪にしたおかげで耳周りが快適ですね。

Bluetoothイヤホンをつける際、耳にかかった髪の毛をのける必要がない。

シャワー後、すぐに髪が乾く。

前髪に目がかからない。

抜け毛も減った。

 

良いことづくし!

 

朝は勉強時間、昼は趣味の時間、夜は自由時間…といったように区別しています。

 

朝起きたら顔を洗い、ベランダの観葉植物に水やりをする。

日差しがのぞいていればプランターを日光が当たる場所に移動させる。

 

母親はここ(ベランダ)で自家製の味噌を発酵し、6ヶ月かけて完成させます。

いわゆるコンポスト(堆肥)です。

エコな家庭でしょ?(自慢)

 

僕は毎晩のご飯を担当していて、今日は「厚揚げ豆腐の焼き物」を作りました。

 

厚揚げの豆腐の中身を包丁で切り裂き、その中にシソ(葉っぱ)やスライスチーズを詰め込んでいく。

そしてフライパンに厚揚げ豆腐をのせて加熱、十分火が通ったら調味料(醤油・日本酒 大さじ2杯ずつ)を加え、終了。

 

アツアツの豆腐がたまらんほど美味しい!

スープは母親の育てた味噌を使って食べました。

分業って大事ですね。

 

その後はしばらくNetflixでドラマを見て、9時ごろになったら入浴タイム。

 

濡れた髪の毛もカットしたばかりで少ないから乾かしが楽でした。

ドライヤーで髪を乾かし、そのあとはブログの投稿だけ。

 

まさに現在ですね。

 

そしてこれを書き終えたらいよいよ就寝時間。

1日のお勤めお疲れ様、と言われたい。。

 

就寝前は興奮しないためにゲームやスマホなどの通知は全てシャットアウトしています。

PCも不用意に開いたりせず、余計なドーパミンを増やさないようにしています。

やっぱり寝るときはリラックスした状態で明日を迎えたいですよね。

 

…とつらつら書いているうちに目の開きが悪くなってきた(=眠くなってきた)ので、ここら辺で記事を締めくくりたいと思います。

 

今日もお疲れ様でした。良い1日を。good night!