芸能人

 

ーー芸能人は

どういう人たちなのか

 

今、テレビや舞台などで活躍している芸能人は、星の数ほどいますよね。

多くの芸能人がテレビで活躍するために演技レッスンを重ね、その檜舞台に立とうとしています。

しかし、そんな芸能人は、程度の差こそあれど多くが多忙スケジュール。

休みが取れず、1日中働きづめです。

特に主演級に活躍する芸能人(俳優女優)ともなれば、体のあちこちが痛くなるまでずっと動きっぱなしです。

それでもプロ意識の高い方は、骨身を惜しまず、ファンの期待に添えるべく演技や舞台などの練習に取り組んでいます。

 

私たちが普段テレビで見ている芸能人はみんな楽しそうに共演し、ニコニコ笑顔を振りまいています。

しかし、撮影裏では何度もリテイク繰り返してみんなに迷惑かけてしまったり、鳴かず飛ばずの閉店状態が続いて落ち込んでしまう人など、実際は思っている以上に過酷な世界です。

 

演技が上達せず、売れっ子になるまでの期間があまりにも長い場合は、年齢を重ねるごとにブレイクから遠ざかってしまい、ますます焦りを感じていると思われます。

一般的にデビューから遅い年齢でブレイクを果たした人は

遅咲き(芸能人)

と言ったように表現され、長年のキャリアの集大成がようやく結実した喜びを実感しているでしょう。

 

特に朝ドラブギウギの主演をやり遂げた女優の趣里さんは、朝ドラオーディションに合格するまでもう1年も猶予がない切羽詰まった状況でした。

ですが最後のオーディションの年、ヒロイン年齢にギリギリ達していなかった趣里さんは長年の悲願であったオーディションの主演の座を勝ち取り、今年の3月29日、1年にわたるブギウギの主演を果たし、有終の美を飾りました。

 

このように芸能人がブレイクを果たすまでの期間は、まさに茨の道です。

そうおいそれとブレイクが叶う世界ではなく、その過程で多くの演技レッスンや舞台稽古などが必要であり、それは本当に”長く太く”続けられる人だけが勝ち取れる栄誉賞です。

 

例えば、今やお笑いのレジェンド・出川哲朗さんは、当時は売れない期間が続き、芸能界引退を考えたこともあったそう。

さらに「抱きたくないお笑い芸人ランキング」で1位に殿堂入りし、体を張ったリアクション芸や体当たり企画もことごとく失敗に終わり、辛酸を舐めてきました。

 

しかし”長く太く”のリアクション芸が功を奏したのか、多くの人からその芸風を認められ、今や押しも押されぬお笑いのレジェンドに大成したのです。

お笑いのトップランナーらが出川哲朗さんの苦労を褒め称え、出川さんは感極まって涙を流したそう。

相当な苦労が窺い知れる涙で、よほど嬉しかったんだろうなと思います。

 

ーーブレイクするには

目立った”個性”も必要になる!

 

長く太く”というのはブレイクを果たす上で絶対条件ですが、それだけでは不十分な場合もあります。

ブレイクする上で他に必要となるのが

コネクション(縁)」「キャラクター(個性)」です。

 

いくら演技やトークがうまくても、何か芸能界に通じ、際立ったキャラクター性がないと芸能界で長く活躍することは困難と言えるでしょう。

困難だと言い切れるのは、無個性な芸能人が”長く太く”活躍できない現状を実際に目の当たりにしているからです。

 

無個性というのは、いわば「個性がない=覚えにくい」ということ。

演技やトークがうまくても個性がない限りは厳しいものがあります。

 

顔を覚えにくいとかでなく、テレビで見たときに「あ、この人はこういう人だ。」と明確に認識できるアイコンがないとドラマ映画などで視聴者の興味をひきませんし、それは「視聴率の低下=オファー需要の低下」にも直結してしまいます。

 

CMの広告塔として起用されている芸能人も「この人が出てるから最後まで見よう。」と視聴者に思わせない限り、商品アイコンとしての役割を果たせずに「ただ出てるだけ。」の印象に終わってしまいます。

 

芸能人はまずキャラクターありの前提で活躍する必要があり、

例えば、

トークがうまくても面白くない(現実的な話や自分のテーマに沿うよう話題ばかり喋る)

・髪型やファッションのバリエーションが乏しい(見ててつまらない)

・無表情、ポーカーフェイス

・多彩な役ができない

 

等、これらの条件に1つでも当てはまる芸能人は、いわば「無個性芸能人」の典型例といえます。

トークがうまくても相手が理解できないテーマや下世話ばかり喋ると視聴者の面白みが半減してしまい、バラエティでは不向き扱いされてしまいます。

また、髪型やファッション傾向がいつも同じだとファンや視聴者に飽きさせてしまいます。

無表情が多いとすんと冷たい印象を与えてしまい、ファンはつきにくい。

さらに演じる役柄が限定的だと「何やってもこの人」みたいなレッテルを貼られてしまい、視聴者離れにつながってしまいます。

 

もちろん、例外もありますが、これらの条件に当てはまる芸能人はおしなべて「ブレイク一歩届かずの」段階にあると言えるでしょう。

しかし今後のキャラクター変更や路線次第で、ブレイクへの道はいくらでも開けます。

 

あくまで”キャラクターあり前提”というのは今までのブレイクした芸能人と非ブレイク芸能人を比較した場合で判断したものなので、全員が当てはまるとは思っていません。

現在、長く太く活躍されている芸能人は、そのキャラクター以上に人を惹きつけるものを持っているのかもしれません。

 

私たちが想像している以上に芸能界とは複雑な世界なのでしょうね。